
本記事3行要約:
● Competition Grandmasterは404名!2024年の319名から85名増加!
● JapanのCompetition Grandmasterは62名→89名!世界全体の約22%を占める!
● 組織別ではRist社が7名でトップ!アカデミアにも5名のGrandmasterが存在!
ResearchPortでは、これまでにKaggle Grandmaster・Kaggle Masterについて調査・分析した結果を公開してまいりました。
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Kaggle Grandmaster 分析レポート 2023年版 -

Kaggle Grandmaster 分析レポート 2024年 -update版- -

Kaggle Master 分析レポート 2024年版
前回調査(2023/12/30)から3年弱が経過し、どんな状況変化があったのか調査いたしました。
Kaggleについては前回記事で解説しておりますので本記事では割愛させていただきます。
■振り返り
前回の調査では、Competition Grandmaster 319名のうち、プロフィールのCountryを「Japan」としている方が62名となり、米国の61名を上回る結果となりました。
それから約3年。
KaggleのGrandmasterを取り巻く状況はどのように変化したのでしょうか。
今回は最新のGrandmasterデータを改めて収集し、Grandmaster全体の変化、Competition Grandmasterの国別分布、日本のGrandmasterの推移や所属組織などについて調査しました。
また、この間にKaggleのProgression Systemそのものにも大きな変更が行われています。そのため本記事では、まず現在のGrandmaster制度を整理したうえで、2024年版と比較可能な「Competition Grandmaster」を中心に、その変化を見ていきます。
■Grandmaster制度に大きな変更
前回記事では、KaggleのGrandmasterを以下の4カテゴリーに分けて紹介していました。
Competition/Notebooks/Discussions/Datasets
しかし、その後KaggleはProgression Systemを変更しており、現在の主要なProgression Trackは以下3つになっています。
Competition/Datasets/Code
過去の記事で「Notebooks」として扱っていた領域は、現在のランキングでは「Code」として表示されています。さらに大きな変更となったのが、Discussions Progressionの廃止です。Kaggleは2025年にDiscussion TrackのProgressionを終了しました。
これまでDiscussionsでExpert、Master、Grandmasterを獲得していたユーザーについては、その実績自体が失われるわけではなく、「Discussions Legacy Expert」「Discussions Legacy Master」「Discussions Legacy Grandmaster」として記録されています。
つまり、2024年版で集計した「4カテゴリーのGrandmaster」と、現在のGrandmasterをそのまま比較することはできません。
そこで今回の分析では、現行のGrandmasterとLegacy Grandmasterを分けて整理しています。Competition Grandmaster分析については制度変更の影響を受けないため、これまで通りの調査・分析にならって記載していきます。
■Grandmaster最新動向
それではさっそく、2026年版 Kaggle Grandmasterの動向をみていきます。
2026年9月7日時点でKaggleプロフィールに登録されている情報で集計しております。一部、プロフィール欄からリンクされているSNSなどで収集した情報を付加しているケースもございます。
今回収集したデータをもとにGrandmaster全体を確認すると、現行の3つのProgression TrackのいずれかでGrandmasterとなっているユーザーは、重複を除いたユニークユーザーで579名*1となりました。
さらに、現在のProgression TrackではGrandmasterではないものの、Discussions GrandmasterなどのLegacy Tierを持つ方まで含めると、621名となります。
*1 : 重複を省いたユニークなIDをカウントしたものです。そのため図1の合計数値とは異なります。
カテゴリー別では以下のように整理できます。
繰り返しになりますが、複数カテゴリーでGrandmasterを獲得している方がいるため、カテゴリー別人数の合計とユニークユーザー数は一致しません。
・Competition 404名
・Datasets 117名
・Code 107名
・Discussions Legacy 100名(図1には反映なし)
Discussions Legacy 100名のうち、Legacyのみを保持している方は42名でした。

全カテゴリー総合計での国別Grandmaster数は図2の通りです。

2024年版では、旧4カテゴリーを前提としてGrandmaster全体を493名と集計していましたが、制度自体が変更されているため、「493名から621名へ増加した」と単純比較はできません。とはいえ、Grandmasterを保有する方の総数が大きく増えていることから、Kaggleコミュニティの広がりを感じる結果といえるでしょう。
■Competition Grandmaster比較
図1で示している通り、Competition Grandmasterは404名となっています。前回調査時は319名でしたので、約3年で85名(+26.6%)増加です。
続いて、図3にて国別Competition保有者の数をみてみましょう。
こちらのデータも2026年9月7日集計です。Kaggle Rankingsは常に更新されており、現時点では下記数値と差が出ている可能性もあります。

上位5ヶ国までは前回と同順でした。
1.Japan, 89名 2.United States, 68名 3.China, 53名 4.Russia, 17名 5.United Kingdom, 14名
Competition 404名中、Countryを確認できた方は383名、5名以上確認ができた国を図3にラインナップしております。
確認できた中では、前回に引き続き日本が89名で最多という結果になりました。
前回調査では、米国との差が1名という超僅差でした。今回、日本はそこから27名増加し、米国との差は21名に広がりました。
■[Japan]のCompetition Grandmaster
日本のCompetition Grandmaster 89名のみを見てみると、前回調査時の62名から比較して、約3年で27名(+43.5%)増加です。全体の増加率が26.6%のため、日本の増加率がいかに高いかが分かるかと思います。本調査時点でも、Competition Grandmasterの約5人に1人がJapanである計算です。
下記に89名を抽出し、そのリストを作成しています。(表1)
こちらは2026年9月7日時点の情報です。ランキングやフォロワーなどは随時更新されますので、最新の情報は Kaggle Rankings よりご確認ください。
*所属組織(=Organization)は、Kaggleプロフィールに表示されているもしくはプロフィールに設置されているSNSリンク先などで確認できるもののみ明記しております。
表1:Country[Japan]のCompetition Grandmasterリスト(2026/9/7現在)
表1をもとに、どこの企業・組織にCompetition Grandmasterが在籍しているのかも可視化いたしました。(図4)
| Company | 人数 |
|---|---|
| Rist inc. |
7
|
| LY Corporation |
6
|
| Preferred Networks |
6
|
| Sakana AI |
6
|
| Turing Inc. |
5
|
| DeNA |
3
|
| GO Drive Inc. |
3
|
| Aillis Inc. |
2
|
| Orange inc. |
2
|
| SB Intuitions |
2
|
| The University of Tokyo |
2
|
| THIRD INC. |
2
|
| ABEJA |
1
|
| Acroquest Technology Co. Ltd. |
1
|
| Asahi Group Holdings |
1
|
| Corpy & Co., Inc. |
1
|
| data-refinement |
1
|
| DataRobot Japan |
1
|
| ITSearch Inc. |
1
|
| Japan Digital Design |
1
|
| KEYENCE |
1
|
| kgs go server |
1
|
| LayerX |
1
|
| MCD3 Inc. |
1
|
| MLCaT |
1
|
| Nalalys |
1
|
| Nomura |
1
|
| NVIDIA |
1
|
| Okayama university |
1
|
| PKSHA Technology |
1
|
| Recruit Co., Ltd. |
1
|
| The University of Electro-Communications |
1
|
| TIER IV |
1
|
| UC Irvine |
1
|
| YouSquared AI |
1
|
| Unknown |
20
|
図4:日本 Competition Grandmaster所属組織(2026/9/7現在)
注)表1内「Organization」がブランクでも、SNSやブログなどで所属特定できた方もおりますので、図4にはそのような方もカウントして集計を出しています。
今回の集計で確認できた範囲では、Ristが7名で在籍数トップとなりました(前回5名から2名増加)。
次いで、LY Corporation・Preferred Networks・Sakana AIの3社がそれぞれ6名で、Turingが5名という結果です。
今回もRist社、Preferred Networks社、LINEヤフー社など、以前から多くのKagglerが在籍していた企業が引き続き上位となっています。一方で、Turing社やSakana AI社などのAI企業にも複数のCompetition Grandmasterが在籍していることが確認できました。
前回調査では確認できませんでしたが、今回アカデミア在籍の方が5名もランクインしていることも注目すべきポイントです。
これまでGrandmasterが集積してきた企業が引き続き一定の存在感を持つ一方で、Competition Grandmasterが活躍する企業・組織の選択肢そのものが広がっているということかもしれません。
本集計は、プロフィール欄の所属情報を基にしております。プロフィール情報更新などがあり、追記・修正が必要な場合は、個別にResearchPortまでご連絡いただきますようお願いいたします。
■Kaggler向け求人
今回も各社が公開している求人情報の中から、「Kaggle枠」「Kaggle歓迎」など、”Kaggler求人”を紹介いたします(2026/10/10時点)。確認できたKaggler求人の一部をピックアップしております。
▶ Rist: データサイエンティスト(ポテンシャル採用)
▶ GOドライブ: データサイエンティスト/次世代AIドラレコ『DRIVE CHART』
▶ PKSHA Technology: アルゴリズムエンジニア(機械学習エンジニア/データサイエンティスト)
▶ SIGNATE: データサイエンティスト【SIGNATEコンペティションリード】
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▶ NTTドコモ: AIエンジニア・データサイエンティスト
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▶ Elith: 人工知能・機械学習エンジニア(インターン)
注)各社の採用状況により、募集締め切りや内容変更の可能性がございます。最新の募集状況・要件などは各社の求人内容をご確認ください。
■まとめ
約3年ぶりにKaggle Grandmasterについて調査したところ、取り巻く環境が大きく変化していました。特に、Progression Systemの再編は大きなトピックです。そのような中で、日本の存在感が引き続き強くあることは非常に喜ばしい結果であります。所属組織の分布からも、単にGrandmasterの人数が増えただけではなく、その活躍の場も広がっていることが、今回の調査から見えてきます。
今後もResearchPortでは、KaggleをはじめAI・機械学習領域で活躍するトップ人材について、継続的に調査していきたいと思います。
編集:ResearchPort事業部
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2026年4月23日
「ICLR 2026」ResearchPortトップカンファレンス定点観測 vol.21